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被災地で支援活動を行う方々へのストレスのケアとサポート(森永)

被災地では、被災者の救助や支援のために、消防や自衛隊職員、医療・心理・教育・行政職員など、様々な方々が、悲惨な現場、電力や物資の圧倒的な不足などの中で懸命に作業を行っておられます。
皆さまのご家族やご友人、また職場組織にも、震災地で援助に携わっておられる方、またこれから関わることになる方がいらっしゃるかと思われます。


私も、被災地へ医療派遣された友人の話を聞きましたが、それはもう大変過酷な状況であり、その間、よくぞ持ちこたえられたものだ、さすがプロフェッショナルだと、頭が下がる思いでした。
同時に、彼の心身の疲労へのサポートは、大変重要な課題であると痛感しました。特に、全力を尽くしたけれども、資源や人手が足りず、十分な援助ができなくて申し訳なかったと自分を責める話を聞くと、胸が締め付けられました。
彼ら援助者は、「緊急時での」「強く」「弱者を救う」存在です。
一般にそう認識されています。
そのため、彼らのケアやサポートは、後回しにされてしまうことは予想に難くありません。
しかし、想像を絶するような現場で様々な死や悲しみや怪我などを取り扱い続けること、その中で冷静を保つ努力をする(涙を見せないなど)ということは、どんなスーパーマンにも心身に負担が来て当たり前のことです。
それだけ、大変な状況で大変なことをしているのです。

だからこそ、援助者のストレスをケアし、サポートすることは、援助者自身の心身の健康のためにも必要ですし、それがひいては、より多くの被災者を援助していくことにもつながるのです。
また、援助者は、「救う立場の自分たちが弱音を吐いてはいけない」という思いが強いために、その辛さや苦しさを口にすることを我慢してしまいがちです。
ですから、援助者をとりまく家族や友人や職場組織の皆さんが、援助者へのサポートの必要性を十分に理解し、適切なサポートをしていくことが大切なのです。

では、このような未曽有の事態において援助活動を行う方に対して、どのようなサポートが必要なのでしょうか。
サポートする側・したい側も、実際に何をどうしていいのか分からなくて不安や無力感に陥ったり、落ち込んだり、イライラが生じて喧嘩したり、ただ励ますしか出来なかったり、と様々な苦しみを感じられると思います。

筑波大学の松井豊先生を中心とした研究グループは、長年、消防隊員やレスキュー隊員のストレスやPTSD、それへのサポートを研究されています。
今回の地震に際しても、被災地で救助や援助活動を行うスタッフのケアのマニュアル、さらに、ジャーナリスト向けの「報道における注意事項」をまとめられています。
たいへん分かりやすい言葉で、簡潔にまとめられたマニュアルです。
職場組織などでそのまま利用することもできると思います。
もし皆さんの周囲で援助者ご本人はもとより、職場関係者の方、ご家族やご友人の方がいらっしゃったら、どうか一度目を通してみてください。本当に大切なことがここには書かれています。

「惨事ストレスマニュアル~東日本大地震に職員を派遣された各組織様への御願い」
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~ymatsui/index.html
(松井豊@筑波大学人間総合科学研究科・報道人ストレス研究会)

【災害派遣された職員のみなさまの復帰及び帰所後の注意点】
1. まず休養をとらせてください。
2. マスコミ対応は、組織としての対応を。
3. 活動記録をまとめる時間を
4. 周囲の職員の接し方は、「いつもどおりに」
5. 1ヶ月後にストレスチェックを
6. 長期的には、普通に職場に戻れることが第一
7. 派遣された職員のご家族には、厳しい現場に出られた事を説明して
8. 総務省消防庁消防救急課に相談を
9. 複数回数の派遣の判断は

〇医療・心理・教育・行政などの職員向け
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~ymatsui/disaster_manual4.html

〇消防職員向け
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~ymatsui/disaster_manual1.html

マスコミに対するお願い 文章
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~ymatsui/disaster_manual3.html
「よりよい取材のために10箇条」など、そのままマニュアルとして使用可能

どうかこうしたマニュアルに目を落とし、被災地でわが身を削って多くの人たちを救ってきた援助者の皆さんの心身の負担が少しでも軽くなるよう、またその家族やご友人の皆さんに少しでも役に立つよう心から願っています。
被災地での援助活動は、短期で終わるものではなく、相当に長期的な支援が必要です。
私の友人も、疲労が回復し、機会があればまたぜひ被災地へ向かいたいと言っています。
その思いを、私たちで支えていきましょう。

(森永今日子 博士・学術)

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