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援助における安全管理(森永)

前回の記事では「自己満足を否定した援助の危険性」について説明しました。
最後に、援助における安全管理の重要性を挙げておきます。

自己満足を受け入れ、必要な他者の役に立てるよう努力したとしても、それが結果として害になってしまうことは多々あります。


例えば今回の震災では、風評被害や、デマなどがたくさん起きているため、情報に踊らされて不安になっている方々が多くいらっしゃいます。
デマは、人を騙し混乱に陥れようという悪意を持って広められるよりも、良かれと思って、つまり援助として情報発信され、良かれと思ってどんどん伝播・拡散されることが指摘されています。

記憶に新しいと思いますが、震災直後、「血液が不足しているので急いで献血に」「関東に電力を送電するので、関西や九州でも節電を」などの、デマ情報がチェーンメールで拡散されました。
不安な状況でどうしてデマが起こるのか、人がどうしてデマ情報に近づくのかなどについては、近日中にこちらでも記事を掲載しますので、詳細はここでは割愛します。
ただ、良かれと思っての援助が、害をもたらす例とては、大変わかりやすいと思います。

よって、どのような援助をするにせよ、まず何よりも気をつけておくべきことは、援助の結果として、援助される側に悪影響を与えないことです。
最低限、何も効果が無いことによる現状レベルの維持を心に留めておいてください。
一か八かのような援助を行い、より悪化させる危険を負うことは、まず何よりも避けるべきことです。
つまり、他者に何か援助を行なおうとする際には、その援助により、自分の狙いと異なった方向に行ってしまう(時に迷惑をかけたり、傷つけたりしてしまうことも)危険性があることを常に意識し、なるべくそうならないように、注意を払い、危険を徹底的に避け続けることが大切なのです。

たとえばこのサイトにしても、掲載記事を編集者側で徹底的に、内容に間違いはないか、読み手に誤解やストレスを与える表現はないかなどのチェックと検討をし合い続けています。
上記のチェックと検討の結果、心理学的な妥当性が不十分であったり、誤解やストレスを与える可能性があったりなど、つまり読み手である皆さんに悪影響を与えてしまう可能性があるという理由で、これまで却下したテーマや記事もありました。

なぜならば、このサイトは、情報発信したい、発信したものを利用し役立ててもらいたい、という「自己満足」をきっかけに作られたものではありますが、あくまでその第一目的は読み手の皆さんの利益となり役に立つことであり、我々の「情報発信したい」という欲求のためだけに、読み手に余計な負担やストレスを生じさせることは極力避けていきたいからです。
特に不特定多数に行なう援助行動の場合、相手が自分の見知った人ではなく、相手の受け取り方も把握しにくいだけに、相手や状況に対するより多くの注意と客観的に考える力が必要となります。

今回は、「人を助ける行動と自己満足や偽善について考えてみましょう」「援助を通じて自己満足したい自分の気持ちを見つめ受け入れてみること」「自己満足を否定した援助行動の危険性」「援助における安全管理」と4回にわたって援助する行動とその背景にある心、適切な援助を行うために必要なことについて論じてきました。
いかがでしょうか?
なにかピンと来ることはありましたでしょうか?
この基本を押さえた上での援助は、援助する側も受ける側も幸せになるので、どしどし行なっていきましょう。

くれぐれも無理をせず、「出来ることを出来るだけ」で充分なのですから!

*また、「援助行動の心理学」について、さらに詳しく知りたいという方のために、以下のサイトを紹介いたします。

■非被災地における被災者支援について(田中優教授@大妻女子大学)
http://sites.google.com/site/nonaffected/

援助行動の社会心理学の理論を基本に、阪神・淡路大震災で大阪府八尾市に開設された遠隔地仮設住宅への支援活動、および、三宅島噴火災害における未就学児と母親への支援活動を通して得られた、長期的で効果的な支援を行うための研究成果がまとめられています。
参考になる文献紹介もあります。

日本心理臨床学会の「心のケア」による二次被害防止ガイドラインも参考になさってください。
あらゆる「心のケア」を目指した行動の際に、必ず留意すべきこと(やるべきこと・やってはならないこと)が紹介されています。

(森永今日子 博士・学術)

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